おやひこさま
土日、新潟へ出掛けてきました。
遠い昔、家族で車で出かけた記憶も、それは未だ小学生の時分で
30年以上も前の話。
海に潜って取ってきてもらった、サザエを食べた、、、
そんなざっくりした記憶だけ。
早朝に伊丹空港を出発した飛行機は
約1時間、あっという間に新潟に到着。
レンタカーで、新潟中央市場の食堂へ。
朝からハラペコ。
佐渡西京鮭に白ご飯で、ガッツリ。
そして関東圏ならでは、どこでも見かける豚もつ煮込み。
お腹膨れて、温泉でゆっくり2時間。
源泉が3つもあって、それぞれに個性のある水質。
こんな水が、彼方コチラに湧き出ているなんて、、、なんとも不思議な土地。
午後は、京都と同様に、新潟も荒天に。
大陸から日本海を超えてやってくる、冬将軍の手下たちの勢いを
まともに身体で受け止めると、芯から冷えがやってきた。
ようやく秋から冬の様子を垣間見えた気もする。
で、夜は新潟駅周辺の寿司屋さんへ。
若い大将とお母さまの2人で営業されている、こじんまりした席で
日本海の秋の肴をいただく。
マグロのマリアージュ(なんと赤身と中トロを1つにまとめた罪な寿司)
右のガス海老も旨かった。
そして何といっても、新潟=日本酒の聖地。
出してもらえる酒が、どれもこれも旨いうまい。
しかし息子と母親、って遠慮ないよなぁ。
母親の行動に、息子の苛立ち?みたいなものを感じては
まったく同じ境遇の我が身になり、反省しきり。笑
さて、日本酒は人の気持ちも知れずに
しっかり酔わせてくれて、すっかり好い心持になった。
店の外に出ると、風が冷たい。
止せばいいのに、〆のラーメン。
このチャーシューで勢いがしっかり止まってしまいました。
完飲完食。眠る。翌日へ。
新潟の街を朝からウロウロ。
有名なカレーを朝から喰らい、古町の方へテクテクテクテク。
気が付けば、既に1万歩。
商店街の喫茶店で、大好きなアイリッシュコーヒーを。
レシートの裏には、素敵な一説が。
『そこでコーヒーです。』
こんな文章、書ければいいな。
そして燕三条から弥彦神社へ。
おやひこさま
そう呼び親しまれている神社は
天照大神のお孫さんにあたる天香山命アメノカゴヤマノミコトを奉祀する
平らな新潟平地にポツンとたたずむ弥彦山をご神体とした
由緒ある神社だそう。
これは昨夜の寿司屋の若大将から伺った話では
その昔、北のはずれの要所として、神様が弥彦に神社を作り
そこを拠点に敵と対峙したのだとういう。
いったい神様の敵って、そんな恐れ多いのは誰なんだろう、と思いながら
燕三条から車で30分ほど、到着です。
これだけ、市町村合併が全国的に続いている中で
弥彦村が、村であり続けるのは、とにかく潤沢な資金力
つまり「うまいことやってる」村なんだそう。
これが良い神社なのです。
赤い人は無関係の人。
とても静かで美しい神社、と思いきや
まさか神社の真横に競輪場があって
そこでの歓声が聞こえてくる、なんとも不思議な場所でした。
土曜日の雨も、すっかり上がり
少し冷たい空気の中で、神聖な気持ちになれたことが、とても嬉しい。
さて帰りに燕三条の駅で、自分へのお土産に購入したのは
高級ラジオペンチ3,000円なり。
さすがモノづくりの街、そしてアピールが上手い(○大阪とは違って)
味よし、酒よし、空気よし。
また行きたいな、新潟。