万東枯る
日曜日、朝から和歌山の仕事が入っていたので
前乗りして、現場近くの民宿に泊まりました。(なんと現場から5分以内)
何度か、前を通ったことがあるので興味はあったのですが
口コミから、お料理がおいしい、とあっては
グルメな近ちゃん、行かずにはいられない。
隣には温泉施設もあるので、これは楽しみなのであります。
京都から車で、約2時間半。
醤油で有名な湯浅を通過して、川辺ICから山道を約10分ほど走ると
ひっそりと川沿いに民宿はありました。
川では釣り人が夕日を背に浴びながら、のんびりと釣竿をたらし
そして民宿には、韓国からの観光客も来られていたのには、少し驚き。
まずは温泉に身を投じたのですが
少しヌメりのあるお湯に、身体はすぐにポッカポカ。
汗をかいて、飲む缶ビールの旨いことよ。
そして期待のお料理は。。。
もう最高でした。
店主が板前さんで、さらに料理も無添加をコンセプトにした
食材を大切に調理されていることが、よくわかります。
前菜のもずくの歯ごたえ
鱧落とし、鱧しゃぶの皮の食べ応え
鯛の煮つけは、濃い口醤油がしっかり効いてて
太刀魚白焼きは卵つき
そしてエビと鰤の天ぷらは、熱々サクサク。。。
お腹がはち切れるかと思うほどのボリューム。やべぇぜ。
かわいい御猪口で、少し日本酒を。
そのメニューに
「万東枯る」と書かれていました。
はてな?
ググってみると
今の季節を表現する言葉なのだそう。
ばんとうかるる
万東=ウツボグサ、が枯れゆく頃、という意味なのだそう。
日本語って、本当に奥深いものですね。
昔の人の自然への感性って、本当に奥ゆかしい。
向こうの部屋で、息子を叱るお父さんの韓国語を聞きながら
大満足で、眠りについたのでした。
そして翌朝からの作業は
事前の備えが功を奏し、バシッと終える事が出来ました。
仕事は準備が半分、とはよく言ったものだ。
いやー、しかし料理旅館、本当に良かったなぁ。。。
隣のお風呂が、21時まで8時半から、とそれは少し不便なのですが
再度訪れたい場所が、また1つ増えたことが、なにより嬉しいのです。