龍神様
本来は、シルバーウィークを利用して
和歌山の鷲ヶ岳なんとかのコスモス畑を見に行こうと
早い時期から計画していたのですが
先日の台風のせいで、花びらが全部散ってしまった、とのこと。
しかし宿泊場所を抑えていたのものですから
仕事定時に上がらせていただいて、和歌山へ直行したのです。
夜の、週末の、連休前の和歌山市内は、とても静かな街でした。
近くて遠くて、なかなか夜の街を徘徊したことは未経験だったので
少し楽しみにしていたのですが
人の少なさに、少し肩透かしを食らった感じ。
で、飛び込みで居酒屋さんに突入したのです。
個人の家の一部で営業されている雰囲気。
ええい、まずは酒だ酒だっ!
ビールをグイッといただいて
・鯨のさえずり
・新鮮レバー焼き
・イワシの紫蘇巻き揚げ
・太刀魚の煮つけ(GOOOOOOD!!)
・龍神村の椎茸焼き
途中で泡盛に切り替えて、大いに盛り上がる。
で、やってみたかった背徳行事は
〆のラーメン。
コロナ禍で呑みに行く機会も皆無になり
ましてや年を重ねた今、〆の麺だなんて、身体に悪いことこの上ないのに
気が大きくなって、せっかくだから、と向かった先は。。。
和歌山ラーメンの元祖、ともうたわれている『丸高』さん。
〆にピッタリのラーメンでした、少し小ぶりの器で、これもまたヨシ。
翌日。
結局、無目的になってしまい
以前から、和歌山の現場の道中に看板が出ている龍神温泉に
折角だから、出かけてみました。
ちなみに和歌山市内から、約80km。2時間の山道をひたすら。
日本三大美人の湯、の1つとして名高い、んだそうですが
無知とは恐ろしいこと。
お湯につかって、しばらくしてると、汗がグワーーァッと吹き出て
それはそれは、身体がみるみるうちに、ポッカポカ。
途中で立ち寄った場所だから、せいぜい30分ほど、軽く風呂に、、、と思っていたが
これはもっとゆっくり入りたい、まさに「名湯」でしたよ。
あまりにも山奥にひっそりとたたずむ温泉郷だから
帰りが不安になって、早く切り上げてしまったのですが
これは次回、湯だけを目的に、ゆっくり来たい。
帰りは高野山経由から、真田家幽閉の地として有名な九度山方面へ抜けます。
これも、ひたすら山道を抜けるだけで2時間。。。
ちょうど、その日は熱帯低気圧がまもなく和歌山に上陸する、という時で
雨が降り続いていたのですが
山を越えたあたりに、絶景が眼下に広がったのでした。
谷に浮かぶ、白い雲。薄日が差し込むその景色は
思わず「うわぁ」と呟いてしまうほどの、すばらしい経験でした。
きっとあの谷に住んでいる龍神様が
私を見送ってくれたのかもしれません。