業界の怠惰?
色々とお客様とお話していると
自分の業界について、改めて考えさせられることが多々ある。
我々の業界は、未だに報告書は紙媒体であり
近年、捺印不可+届出を郵送で可能にする、などの法改正は
この業界にとっては画期的なことである、と
先日の再講習で、講師の方がおっしゃってた言葉。
とあるIT企業の仕事をさせていただいたときには
その会社には、コピー機なるものは、もう不要。
全てデータのやりとりで処理をされる、ということは
とてもとても驚きであった。
他の同世代の人々にとっては、当たり前のこと、なんだろうか。
未だに、我々は消防用設備等の点検作業として
現場に伺い、そこにある設備について点検作業を行うわけです。
受信機にLANケーブルなんて、繋がっていませんからね。
TVにも、冷蔵庫にも、ネット環境が繋がっているのに
警備会社への連絡だって、未だに接点を利用して
そこから電話回線で、、、だもんね。
他の業界だったら、ネットでの会議などが当たり前。
我々は、あくまで設備と、お客様と、直に触れ合うことが大前提、なのです。
だから
もう私は、開き直って、我々は昔ながらの御用聞きに徹しようと思う。
サザエさんでいうところの、三河屋さんのように。
サブちゃんだっけ。
解りやすく、言い換えるならば
「お客様に、会いに行く」
令和の時代に、正しいのか否かは判断つきませんが
お客さんとの直接的な繋がりのなかで、設備を大切に扱わせていただき
また何気ない会話の中で、能動的に我々の心地よさを届けたい、と思うのである。
もう少しだけ、愚痴?ではないけれども、一言。
例えば、自動火災報知設備の感知器ってのがあって
それは、日本の検定制度を受けたものでなければ
販売・使用することは不可なのです。
で、とある感知器の検定番号が「感第2~〇〇号」と記されているものがあって
それは平成2年に検定合格したものである、という意味なのです。
いやいや、よくよく考えてみると
もう30年以上前に製造されたものが、未だに主力として使用されている、ということ。
PCだったら、30年以上前、いや5年前でも、もう化石のような扱いなのに
それが当たり前のように使用されている、我々の業界について
なんとも、考えること多いわけです。
例えば、スマホだったり、家電だったり、1年に2回くらいは新製品出てるよね。
そこまで頻繁に、とは言わないが
我々の業界に関係する、〇〇工業会だったり、もう少し開発なりの
進歩を目指しても良いかと思うんだけれどもねぇ。
その割には、一部上場企業で、野球場の大きな看板を掲げていたり。。。
それが業界の掟であり、風土であり
また我々も、その流れに居心地を求めているところ、多々あるんだろうなぁ。
先日、角川春樹がTVに出ていて、色々と不思議な発言などされていただけれども
彼が若いころに友人たちと誓った言葉
『退屈な大人にはならないようになろう』
この言葉は、とても響いた。
ワタクシモ ソノヨウナ ニンゲンデ アリタイモノデス
そんな矛盾をボンヤリと考えていると
気が付けば、灼熱の夏を迎えたってワケ。
あっつい。