忸怩たる秋
先週末に、おやすみをいただいて富山に出かけてきた。
数年前に、宮本輝の小説を読んで、無性に訪れたくなった富山。
氷見海岸から、春の富山湾の向こう側に広がる冠雪した立山連峰の雄大さに
感動して、すっかり虜になったのです。
さらに。
焼岳のタケちゃんに紹介していただいた寿司屋さんにメロメロになった。
今年の春に訪れたときの大将の一言
「秋の富山の魚は、主張するからまたぜひ食べに来てください」
はい、来ました。
車で、岐阜を経由して約4時間ほど。
大垣の朝日屋で、カレー中華そばをいただいて、程よい辛さに汗をかいて
晩秋を迎えるというのに、まだまだ暖かさを覚える秋の高速道路を心地よく走る。
さすがに高山近くになると、山笑う、針葉樹が黄色に彩り、これはとても良い。
そして富山に到着して、ひとっ風呂浴びて、そしていよいよ決戦へ。
最高でした。
何も語るまい、最高の贅沢でした。
帰りは郡上八幡近くの温泉で、これまた、ひとっ風呂。
少しトロッとした、独特の香りのするお湯に包まれて、心を穏やかに。
風呂上りの飛騨路の秋の空。
ああ、心が洗われる。
もう、今年もあと二ヶ月。
しかし今回の旅。
呑めない、食べられない、忸怩たる思いもしたんだよ、富山の秋の夜。
その割に。細くならない。