多様性
日曜日、大阪は鶴橋の焼肉屋さん『一龍』さんで
たらふく、肉と米と冷麺を食って、お腹満足かと思いきや
降りる階段の苦しさに、ビックリしてしまって
ああ、世間様と同様に、秋の食欲に抗うことが出来なかった自分を恥じる。
12月に入って、すっかりと師走の忙しない感じが漂ってきましたね。
先週末は、木屋町を久しぶりに、ぶらっと。
20代前半から、お酒の入り口として、沢山のことを教えてくれた
南北の路地筋に、最近楽しいお店が次々と出来ていることは
大変に嬉しいことです。
木屋町=多様性、と表現したい。
その多様な社会の中に、自分が求めるもの、近似するもの、新しい価値観などを
見出せる、昨今は西の烏丸や大宮に、主力を奪われつつも
未だに愛してやまない町が、そこにはあります。
そのなかで、旧立誠小学校(というか、新撰組の歩いた町に立誠、なんていい名前)の
向かいにヒッソリとオープンしたBARがありまいて
その名も『レコード酒場ビートル』さん。
夏あたりから気になっていたのですが、なかなか足を運ぶことが出来ず
改めて入り口の階段壁を覗いてみると
そこにはキャロル・キングの名盤『Tapestry』が飾ってあるではございやせんか。
少しのお酒の力も後押しして
階段を上って、2階のお店へ。
蝶ネクタイをつけた、スマートな男性と
昭和レトロな雰囲気の女性がカウンター内にいらっしゃいます。
お客さんも、男性1名客×2。
いい雰囲気、気に入っちゃった。
そのお店の名前どおり、早速にキャロルキングのレコード、聞かせていただきました。
2曲目の『So far away』から、流してくれるなんて演出が、ニクイ。
そのレコードの音色の優しいこと。
私、ハイ音質のCDは所有しているのですが
音にメリハリがあって、しっかり耳に入ってくるのです。
もちろんお店の真空管アンプの影響もあるかと思いますが
音が、とにかく、なだらかな丘、を思わせるような、優しい音だったのです。
さらに、ジョニーウォーカー黒で作ってくれる、ハイボールをいただきながら
すっかり、私はお店の虜に。
どうやら銀座でお店を開かれていた方が、移転されたそうなのですが
とにかく木屋町らしい、お店なのです。
アレサ・フランクリンの歌声も聞かせていただいて、ま・ん・ぞ・く。
またちょくちょく行かせていただきます。
あー、いい時間だった。