お茶会
交誼にさせていただいておりますところの
城陽は孫右エ門の太田さんから、9月頃にお電話頂戴しておりました。
「オロ(近藤のあだ名)、11月19日の土曜日、開けときや」
『合点でぃ』
京都は左京区の宝泉院にて
とあるお茶室で甜茶(漢字あってるんかな)をいただけるとのこと。
白川通りから、大原を目指します。
随分と、山々は賑わっています。
ラジオから聴こえてくるのは、ピーターバラカンNHKFM。
特集は、スモーキーロビンソン!
小雨の降る中、すっかり色づく境内。
そして、宝泉院に到着。
実は、私の父親が観光タクシーでよくお邪魔していた場所で
もう父親が長くないときに、生前、近藤家で行ったこと
そして受付で父親に対して
「いやー、近ちゃんやん」
といって、さっと中に通していただいたこと。
そんな記憶が蘇るのです。偶然とは、不思議であり、ご縁なり。
お隣の勝林院。法然上人が、大原問答したところで有名。
ご住職から、お説法をいただいたり。
銀杏の鮮やかな黄色が好き。
そういえば、こないだ買ったコートも、こんな色だったな。
そして、いよいよ太田さんが登場。
口切の茶事、を拝見させていただきました。
少し、緊張されているご様子。
その昔、お茶は本当に高級品だったので
こういう取り扱いになっていたのでしょうか。
お茶が運ばれる籠が道を通るときには
殿様ですら、馬上から降りて、頭を臥した、とのことです。
初のお茶席へ。
なるほど、これが小宇宙か。
しかし作法を拝見することは初めてで、とても新鮮やったけど
肩こって、味、よーわからんかった。
けれども、教養は必要ですね。
色々なコミュニケーションの場に出ることもあるから
最低限は勉強しておきたいな。
とにかく11月は忙しない。
それでも少し、気持ちがほっこりする時間を持つことができました。
携帯の電波も届かず、心を落ち着けて、そして紅葉を愛でて。
自分の心は、自分でコントロールしなくちゃ、ね。