比較すること
『比較は不幸の始まり』とは大瀧詠一先生の有名なお言葉ではございまして
至極納得するばかりではございます。
日曜日、弊社が点検させていただいている某マンションのM田様。
マンションの管理組合で決定する、または討議する様々な事項について
事細かに、徹底的に調べ上げて、内容を吟味し
それについてご本人の納得を踏まえて、初めて事を行動される方なのですが
いやはや、その徹底ぶりには、プロの私でさえ舌を巻くばかりでございます。
まぁしかし、一方では
「そないキッチリしてたら、肩こって、しゃーないで」なんて
笑福亭鶴瓶師匠のご発言にありそうな感じなのではございますが
改めて、私自身も勉強させていただくこと、多々あるのでございます。
って、そんな方に、こんなところで発言してもいいの?なんて
ご心配をいただくやもしれませんが、いいんです。
きっと、M田様、笑って許してくださる。そういう度量も持ち合わせた方です。
でも、それだけのキッチリ具合から、しばしば周囲の方から
「変わってはりまんなぁ~」
とか言われてしまうのだそうで。
しかし、M田様曰く
「アンタを基準にして言うから、そうなるだけであって
ワシの基準から言うたら、アンタのほうがよっぽど変わっとる」
なるほど、基準を何処に置くかによって、そりゃ周りの見方がガラッと変わるのは
当然でございますわな。
これこそ、まさに『比較は不幸の始まり』
昔、私が住んでいた団地の秋祭りに、まだ小さかった私の妹が
よくある当てものの出店で、女の子の大好きなコンパクト?を購入して
表に「ピンクレディー」と書かれていて
中身を見てみると、リンリンランランの写真が掲載されていた
なんてことがあったのです。
しかし、彼女はピンクレディーの実物を知らないから素直に喜んでいました。
そういうことなのです、比較するからダメなの。
リンリンランランも、立派な芸能人だったのです。
で、仕事もようやく終わりに近づき、片付けているときに
M田様が、ボソッとおっしゃいました一言。
「しかし、ワシは近藤社長は、だいぶマトモなタイプやと思うんやけどなぁ。。。
PH7(ペーハー7)のラインやで~」
それを聞いて、弊社のシマウラが
『それを言うM田さんが基準からスッカリ外れてるんやから
きっと近藤は、ズレてるんですよ』
M田様は、その言葉を聞いて大笑い。
そして私は、ただただ苦笑。