むかで
日曜日の夜のことでした。
家でまったりテレビで夜を過ごしておりました。
年に1度のコント番組が生放送されており、お笑い好きでございますので、いちいち批評しながら酒も飲みながら、と楽しいノンビリした夜でございました。
肌寒い夜でございますので、冬物の収納箱より、フリースのパジャマを取り出し、さらに靴下を履いて、パーカーを着て、防寒に努めていたのでございます。
世間は風邪が流行中。気をつけたいものでございます。
番組も中盤のとき、左の腕あたりにチクッと痛みを感じたのでございます。
なんだか神経痛?もしくは小さな虫が噛んだ?なんて思い、服の上からその虫、もしくは意識を潰してやろうとゴシゴシ。
そのまま放っておいたのでございます。
30分後。
ふと左のパーカーの袖口をのぞいてみると、黒い物がニョロっと出てきたのでございます。よくよく見ると、なんと「むかで」だったのでございます。
5cmほどのチビではございますが、それはそれはおそろしい。
結局ティッシュで彼を捕まえて,潰してみようとしたものの、鉄の鎧をまとった虫、むかで、でございますので、まだまだ生きておりました。
結局はトイレに流して、えんがちょ。
昔、顔の上をむかでが歩いた事もある私。1匹のむかでを見ると、家の中に彼らの家族が存在する、という噂もあったりして、それはそれは傍迷惑な情報ではございますが。
秋、何かと忙しない夜なのでございます。