待月
上村松園の『待月』という絵には、女性が欄干に肘立てて、月を待っている様子が描かれています(すごいのは、月は描かれてなくて、その月の光で夜の色が少し水色がかっている!)
日曜日の京都の夕暮れは、雨上がりの翌日、それはそれは爽やかな風が吹く、素敵な夕空でした。
それこそ
池波正太郎先生の小説ではないですが
雲ながれゆく
そんな言葉がピッタリな空模様でした。ほぼ完成形に近い月が、東山に昇り、水彩画のような雲が、その周りに広がります。そして、夕暮れ青空。ああ、なんて素敵な1日の終わりなのでしょうか。
前の日に飲みすぎてしまい(何)、この日はノンアルコールで、胃にも優しく、心静かに終わった日曜日。
にもかかわらず。
月曜日は色んなことがあって、超多忙。ああ、こうやって水無月はスタートしました。
どうでもいいのですが、6月の表現の仕方で
若鮎が踊る候
なんて表現は、大変に趣深いのですが、一方で我々現代人がこのような表現を用いることは、まず無いであろう、なんて思ったり。
うーん、とにもかくにも5月はGW明けてから、組合活動やら何かとドタバタしておって、ようやく落ち着いたなぁー、なんて思えば、梅雨の訪れを感じ、暑さにめげそうになり、月の初めから忙しない、まぁ今年を物語るような1年半期のラストマンスといったところでしょうか(ああ、言葉が暴れている。笑)
こんなときは、くだらない川柳でも読んで、心を落ち着かせましょう。
気前よく
金を使った
夢をみる
(古今亭志ん生 作)
ああ、なんてくだらないんだろう、心地よい。笑