想像してごらん・・・?
こんばんは、前回のブログから2週間、夜勤やら何やらで色々あって、長いような短いような感じで今日を迎えております。
さて今日は久々にこの間の休みの日に観た映画の話をします。
観た映画は「希望の国」という映画です。 あまり広報的な事をしていないと思うのでネームバリューは無いかと思いますが凄い映画でした。
話の筋はというと、東日本大震災から何年か経った日本のとある地域で再び大震災が起き、原発事故に見舞われる家族(老夫婦と息子夫婦)を中心にした話です。 事故の原発から20Km圏内が避難区域とされ道を隔てた隣の家が強制避難区域とされ、強制的に避難させられて行き、20Km圏内よりわずかに外側のこの家族の家は避難をしなくてもいいというところから、物語は始まっていきます。 避難圏外でも息子夫婦は避難させる事にして、またここも避難区域になっても逆に老夫婦は生まれ育って色々な事があったこの街に残る事を選択します。 そんな中、息子の嫁さんは放射能ノイローゼになるし(ノイローゼじゃなく逆にまともな事かも?) 奥さんも痴呆が進行し、徘徊したりして大変な事になったりとなっていくわけですが。(その間、先に避難していたお隣の家族の話もあるんですが・・・。)
何でしょう? 愛? ですか・・・?
それぞれの夫婦、家族、人間同士の繋がり方に、この特殊な環境が変に重なり感動します。この環境だからこそ、といったらおかしいですが想像したら泣けてきます。
うまくいえないですが、決して泣かすための台詞や設定はありません。 なんだか今まで感じた事のない感動を憶えます。
痴呆の奥さんが繰り返し言う台詞に「お父ちゃん、もう、おうち帰ろうよ~。」と言うのがあるんですが、何分痴呆なので自分の家に居るにもかかわらず何回もこの言葉を繰り返し言うんですが、この言葉の響きが徐々にボディーブローのように心に響いてきます。
ちなみに、この映画は原発を反対とも、賛成とも言っていません。
本当にいろいろな事を、観た人の想像力に委ねていると思います。
私が思うに、みんなこの映画は必ず観るべきだと思います。 それは、この映画が面白いからとか、感動するからとかで薦めるんではなくて、人間として生きるからには観て考えてほしいと思います。
私のブログも説明が不足していると思いますんで、その辺は皆さんの想像力で・・・。