(特別寄稿)震災から1年。もう一度「防災」を考える。その2
震災から1年。もう一度「防災」を考える、のその2です。前回は震災についての振り返るときの思いと、防災の「予=いつも」の大切さについてお話しました。以降は「防災」についての具体的な取り組み方、そして近藤防災が「防災」をどう解釈しているかについて、続けて行きます。相変わらずの拙い文章ですが、お付き合いくださいませ。
〜いざというときに満点なんて無理!70点主義でいこう!〜
と、その前に。この3のタイトルについては、色々ご意見などあるかもしれませんが、私は防災=予防の観点からお話させていただきます。この時期に楽しくなんて「不謹慎だ」なぞ言われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも防災に日頃から少しでも意識していただきたいからこそ、折角だから私は楽しく取り組んでいただきたいのです。
先ずお話を進めさせていただきます。先日、近所の町内会の防災訓練に参加させていただきました。最初に消防団の方々による訓練用消火器による放水訓練、続いて私が家庭内の古い消火器の処分方法についてお話させていただき、最後に皆でBBQを兼ねた炊き出し訓練でした。コンロで肉を焼いたり、おでんを炊いたり、おにぎり配ったり。。。実際に震災に遭遇したときに、これだけ準備周到に用意が出来るかといえば、まぁ難しいでしょうね。苦笑 当日、町内の皆さんは和気あいあいと防災訓練に取り組まれていました、、、ここで私が言いたいことは「何かを町内のコミュニティーで一緒に取り組んだ」事実が大切だ、ということです。そして何かを一緒にやるのなら、折角なので「楽しく」取り組んでいただきたい、と私は考えています。
火災は局所に発生しますが、地震は全域に発生します。そのときに先ずご近所のお互いの助け合い/協力が、何よりも減災に繋がります。昔ながらの町内会やご近所付き合いといったコミュニティは、いざというときに本当に頼りになるものです。そして、もしそういう活動を行うのであれば「防災」なんて堅苦しい言葉の元にではなく(それで集まるのであれば、良いのですが)イベント的な集まりでも良いので、それに参加することで、結果として何か防災に繋がる動きがあれば、それで効果は充分なのではないでしょうか。
※余談ですが、先日の京都市の防災についての討論会が行われて、その中で「地域コミュニティ確立の必要性についても言及されていました。
そして先ほど少し触れた通り、どれだけ訓練、防災についての意識をしていても、それを100%行う事は困難です。阪神大震災を被災した人々が地震が起きた瞬間の言葉として以下のようなものがありました。
「地球規模で、何かとんでもない事が起きた、と思った」
「近くにミサイルが落ちた、と思った」
「とにかく真っ暗の中、身体が震えて何も出来なかった」
2でもお話した通り、震災に対して、やがて来る=いつも、の気持ちで防災に取り組んでいただきたいのです。そのいつもの意識も「常に100%」の思いで行うならば、どうしても無理がたたります。ましてや防災への準備は、どれだけしても時間も費用にもキリが無いですからね。是非皆さんには無理のない70点主義で防災に取り組んでいただきたいと思います。
長くなったので、その3へ続ける事としましょう。