酒にまじわれば
今日も今日とて、月曜日の呑んべぇのための番組『吉田類の酒場放浪記』を見ながらブログ書いてます。ということで、ほろ酔いです。北海道で購入してきたサッポロクラシックの2011富良野ビンテージを呑みながら。いやぁ美味しいですね!これを甘くて呑みにくい、という人もいるんだそうですが、適度なアッサリ感がたまりませんなぁ。
さて本日は、なぎら健壱の本『酒にまじわれば』のネタを1つ。まぁお笑い芸人さんのモノマネネタで有名な「チンカチンカに冷やしたルービー」で有名ななぎら健壱さんです。本人は本書の中で、そんなことは絶対に言わない!と断言されていますが。笑
で、色んな居酒屋のお話がエッセイで書かれているのですが、その中に素敵な一句が書かれていました。とある居酒屋の前を通ったときに、自分の親父がよく通っていた居酒屋で、まだその店には顔を出したことがなく、一度はのれんをくぐってみたいなぁ、と思っている人の話の中に出てきた言葉なのです。
縄のれん 死んだ親父に 会いに行く
私は23歳のときに、親父(=初代)が他界したので、彼がどんな呑み屋に足しげく通ったのかは、ほとんど知りません。それでも自分が小学生〜中学生ぐらいのときに親父が月に1度、給料日のときに家族と外食に出掛けたのがとても印象的で、その中でも、寺町にある居酒屋「スタンド」さんにで一杯飲んだあとに待ち合わせして、どこかのお店に連れて行ってくれたこと、また昔住んでいた家の近く似合った中華料理屋さんの回転テーブル、母親に内緒で連れて行ってくれた三島亭さんなど、色々と鮮明な記憶として頭中に残っています。
今や自分が人の親となったせいでしょうか、何故かそんな親父の記憶をふと辿ってみたくなったりするのです。親父が晩年、まだ学生の私を缶ビール持たせて、机に向かい合って呑もうとしたこと、まだそのときには色々話をする気にもなれず、適当に話を終わらせて席を立ってしまったこと、そんなことを色々思い出させてくれる素敵な句でした。
近々、夕方頃にフラッと寺町のスタンドののれんをくぐってみようと思います。あの手書きの独特の伝票を見ながら、ラガービールに酒の肴をやってみたいと思う秋の深まる夜なのでした。