失念してた!
ブログという物の存在を完全に忘れて、ずっと福島の事ばかり考えてました。
身の回りに大きなイベントなどもないせいで、ひたすらニュースを追いかけまわす日々でした。
正直なところ、心底絶望的なニュースの群れに押しつぶされて、人間として大事な部分の多くを失った気がします。
「原子力は安全です!」なんていう妄言を信じるほど馬鹿ではありませんが、かといって盲目的に放射性物質に対して拒否反応を起こすほど無知なつもりもありません。
チェルノブイリと福島、最大の違いはなんでしょうか?
炉心融解?圧力容器の爆発?運転中と停止中の違い?
全部はずれです。見当違いも甚だしい。
最大の違いは「発生した国と年」です。
政情不安定なソビエト連邦(現ウクライナ)と現代日本。比べるまでもなく、避難民の生活レベルは福島の方がマシだろう...
そう思っていた先月までの自分に腹が立つ。
思った以上に日本の民度は終わっていました。
まさかこの現代日本において、「ピカの毒が伝染るぞー!」などという、極めて程度の低い差別が起きようとは、夢にも思いませんでした。
勿論、人が住むのに適さない地域に強制移住させられたチェルノブイリでは、犯罪や病気など、放射性物質以外の理由で命を落とす人が多くいたと聞きます。
困窮を極める避難所生活に耐え切れず、被爆を覚悟で元の家に戻った人もいます。
そんな絶望的な状況と、現在の福島を同列に考えるのは間違っているかもしれません。
でも、ここに到って馬脚を現した日本人の民度を鑑みると、将来的にはウクライナと大差ないレベルにまで落ち込む可能性は排除出来ません。
現在のウクライナにおいては、ストリートチルドレンのギャング化が深刻な状態にあり、麻薬汚染も激しいと聞きます。
その全てがチェルノブイリのせいでは当然ないでしょう。
ですが、差別的な思想の行きつく先など、大同小異で結果的には破滅でしょうよ。
政治がどうの、政権党がどうの、経済状況が教育がどうのなんて事とは無関係に、日本人の価値観は致命的なまでに狂いに狂っていたんでしょう。
福島原発が安定に向かうまでに9ヶ月、なんてトチ狂った実現不可能な妄想が大本営発表されたり、僅か11年で廃炉が可能などというSFまがいの超技術を語る技術者がいたりして、それだけでもお先真っ暗ですが、そんな事の全てが小さな事に感じる程に、福島避難民に対する差別に対して、憤りを抑えずにいられません。
ああ、もう書いてて腹が立ってきたので東北の酒飲んで寝よう!( ´っω;)そうしよう!