今日は五山の送り火ですか
あぁ、世間ではすっかりお盆も終わろうとしているのね・・・がっつり土日も長浜の某工場での仕事でした。。。この仕事を始めてから、まともな世間と同様にお盆休みを取ったことなんて、1回ぐらいじゃなかったかなぁ?おかげさまで、その年は夏にどんな遊びをしてよいのやら分からず、ワケもわからぬままに残暑シーズンに突入した記憶があります。あぁ、TUBEのように両手を広げて、しっかり「あ~夏休み~!」って大声で叫んでみたい!
その長浜の某工場から撮影した台風前の空。伊吹山からの吹き降ろしの風が少し強くて、黒い雲が空を少し足早に駆け抜けておりました。夏のかけらも無いじゃないか(笑)夏の景色といえば、真っ白な入道雲が遠くの空にモンモンモコモコしていて、ある日羊雲が空を染めると、あぁ秋だな、なんてのが、いとおかしいのです。
で、今日は五山の送り火ですね。他の地域の人は、よく「大文字焼き」とか表現しはりますけれども地元の人はそのような表現をしませんね。あくまで五山の送り火の1つが(2つか)大文字なだけであって、花火大会のようなイベントではなくてご先祖様の送り火として五山に文字や絵が浮かぶ、ということですから。京都に住んでいると、案外この違いに気がつくことは少ないのですが、先日に他の地域の方からお話しされて気づいたこと。灯台下暗しとは申しますが、色々な視点に立って物事を捉えることは大切です。たとえば甲野義則さんという古武術研究家の方がいらっしゃるのですが、彼は著書の中で日本古来の歩き方「ザンギ」について解説し、本来農耕民族である日本人は桑を下ろすときにには手と同じ側の足が前に出ていたことを指摘し、またよく歴史番組などで殿様が家来に「近こうよれ」と指示すると、さささささっと中腰で近くに寄る姿を当時来日していた外国人が奇妙な光景である、と言ったそうだが、それもこれも現在では右手と左足、という交互の歩き方が当たり前の時代に対して全く別の見方をあらためて提示していることはとても興味深く、その「当たり前」をちょっと壊してみるだけで、新しい視野がぐーっと拡がることは大変面白いことでした。その「当たり前」がなかなか壊すことが出来ないんですけどね、それには様々なリアルの経験がきっと生かされるんじゃないかなぁ、と思う今日この頃 サマージャム'10です。
話を戻して長浜の現場に立ち寄ったついでに、先日滋賀県木之本の冨田酒造有限会社 冨田社長とお知り合いになったのですが、そちらで醸造されている銘酒「七本槍」を酒屋で購入して、早速昨晩いただきました。